ヒブ感染症とは
ヘモフィルス属インフルエンザb型菌のことを略してヒブ(Hib)と呼びます。
もともと子供ののどや鼻にいますがそれだけでは病気になりません。
ヒブが血液や肺の中に侵入すると、髄膜炎や敗血症・急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)などの深刻な病気をひき起こします。
年齢とともにヒブに対する免疫がつくようになり、通常5歳以上の幼児はヒブによる病気にはかかりません。
日本ではかかる子どもは少ないと言われていました。
しかし、年間約600人が重いヒブ感染症、特に細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)になっていることがわかりました。
日本では毎年約千人が細菌性髄膜炎になっていますが、半数以上がこの菌によるものだと言われています。
症状
ヒブが脳を包む膜に直接ついて、脳の中にも膿が貯まったり(膿瘍)、脳脊髄液(のうせきずいえき)が増える水頭症になることもあります。
病気の始まりはかぜなどと区別がつきにくく、血液検査でもあまり変化が出ません。
このため診断が遅くなりがちです。
その後にけいれんや意識障害が出てきます。
そのうえ、抗菌薬が効かない耐性菌も多く、治療は困難です。
のどの奥に起こる喉頭蓋炎でも大変重症になり、死亡することも少なくありません。
ヒブワクチンについて
ヒブワクチン(不活化ワクチン)がようやく2008年12月から発売になりました。生後2か月以上で5歳未満のお子さんが対象です。
ワクチンの接種回数は年齢により異なります。
生後2か月から7か月未満は合計4回
7か月から1歳未満は合計3回
1歳から4歳までは1回です。
DPTワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンとの同時接種も可能です。
金額
1回\7,000円〜9,000円ぐらい(病院によって違います)
接種料助成金があるところもあります
四條畷市は2700円でした
○○市 助成金 ヒブ
で検索したら簡単に見つかります
ヒブワクチンのスケジュール
生後7ヵ月未満児(生後2ヵ月から接種可能です。) :合計4回接種します。3〜8週間隔で3回基本接種、その後おおむね1年の間隔をあけて追加接種1回
生後7ヵ月〜12ヵ月未満児 :合計3回接種します。
4〜8週間隔で2回接種、その後1年あけて追加接種。
1才〜5才未満児 : 1回のみ接種。
※ 5才以上はHibの感染に強くなるため、接種は行いません。
※追加接種は必ず受けて下さい。
※追加接種により、免疫が強くなります。